「多数を救うために少数を切り捨てる」という愚かな選択をしてきた1人の男。彼は人の身で全てを救うことは不可能だと悟り、その願いを万能の願望機「聖杯」に託す。そして「聖杯」を巡る魔術師の争い「聖杯戦争」に身を投じるのであった―
PC及びPS2ゲームとして発売され、漫画やアニメ、そして映画にもなった「Fate/stay night」の前日譚。本編では語られなかった、シロウの義父切嗣と綺礼の因縁が描かれる。
なお、時系列的には本編より前の出来事だが、本編のネタバレも含むため、「Fate/stay night」をプレイしてから読むことをオススメする。
その人が1番美しいときに、それ以上醜くなる前に殺しに来るという死神「ブギーポップ」。 そんな噂が流れる、とある高校に通う少年少女と、そこに潜む「人を食う怪物」の話。一章ごとに異なる人物の視点で物語が進められていき、章を重ねるにつれて物語の全体像が明らかになります。
漫画化・アニメ化・映画化もされており、ライトノベル界に大きな影響を与えた作品。スピンオフ作品にビートのディシプリンやヴァルプルギスの後悔 等あり。
なお、他社から出ているしずるさんと偏屈な死者たち (富士見ミステリー文庫)やソウルドロップの幽体研究 (ノン・ノベル) はブギーポップシリーズと同じ世界での話。
魔法も超能力も存在しない、ごく普通の世界で、特にこれといったとりえのないごく普通の少年と、美人だけどわがままな少女が出会う、ごく普通の話。ただし、2人が出会ったのが病院で、そして少女が心臓病を患っていることを除けば―
ライトノベルとしては珍しい、一切ファンタジー要素のないラブストーリー。病を患ったヒロインというありがちな設定ではあるが、登場人物の心理描写が秀逸な作品。
文庫版は本編6巻+短編集2巻の全8巻完結。なお、5巻までの内容に加筆・修正を施した完全版(上下巻)も出ている。
ちょっと髪の毛が赤いことを除けば、ごく普通の女子高生だった陽子。そんな陽子のもとにある日突然「ケイキ」と名乗る謎の男が現れ、彼女のことを主だと言う。
わけが分からず戸惑う陽子のもとに、突如として現れる異形の獣たち。一時はなんとかこれを退けるものの、このままでは危険だとケイキに言われ、陽子は無理やり連れ去られてしまう。
そしてたどり着いた先は、陽子が見たこともない地で―
中国風の異世界ファンタジー小説。2002年にアニメ化もされた。ライトノベルの文庫から出てはいるが、内容はちっともライトではなく、上巻はやや暗い展開が続く(下巻はそうでもない)。なお、イラストのない講談社文庫版も出ている。
マキャベリの「君主論」を、とあるクラスの覇権争いになぞらえて分かり易く解説した本。君主論に興味のない人でも面白く読める一冊。「よいこの」とあるが、むしろ大人向け。